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モンテッソーリ保育園の流れや一般的な保育園との違いを徹底解説

モンテッソーリ保育園の1日の流れや一般的な保育園との違いを解説

1907年にイギリスで提唱され、100年以上の歴史を重ねてきたモンテッソーリ教育。モンテッソーリ教育は、自立・責任感・思いやりを養い、生涯学習の姿勢を持った人へと育てることを目標として掲げています。

本記事は、現役の幼稚園教諭が、モンテッソーリ保育園と一般的な保育園の違いを解説しました。

ぜひ、入園先の園選びや子育ての参考にされてくださいね。

こんな方におすすめ!

  • モンテッソーリ教育について知りたい方
  • モンテッソーリ保育園のスケジュールを知りたい方
  • モンテッソーリ保育園と一般的な園の違いを知りたい方

モンテッソーリ教育とは?

モンテッソーリ教育とはどんな教育手法か?

モンテッソーリ教育は、1907年のイギリスにて、マリア・モンテッソーリという女性が提唱した教育法です。

子どもを観察することによって見出された事実に基づき、大人が教え込む教育ではなく、子どもの自発的な行動を尊重する考え方が根底にあります

モンテッソーリ教育の子ども観として、「子どもには、自分を育てる力が備わっている」と捉え、年齢や成長段階に応じた環境を整える手法に注力しています。

国際モンテッソーリ協会では、教育の実践において不可欠な要素として、以下の項目を定義しています。

  • 年齢を混ぜたクラス編成
  • 指定された選択の幅の中から、活動を選択する
  • 連続した作業時間が望ましい(理想は3時間)
  • 教具を通して概念を発見・理解していく
  • モンテッソーリ教育専用の教具を使うこと
  • 教具を主軸とした環境を整えること
  • 制限やルールの範囲内で自由にさせること
  • 訓練されたモンテッソーリ教師が必要

子どもの主体性を助長するために考慮された、モンテッソーリ専用の教具環境構成が整っている点がモンテッソーリ保育園最大の特徴と言えます。

ただし、モンテッソーリ教育を取り入れている保育施設は、全ての項目を満たしているとは限りません。それぞれの教育方針や施設の環境によって、項目の比重が異なります。

5つの領域に基づいたモンテッソーリ教具

教育法が提唱された当時、マリア・モンテッソーリと助手たちによって専用の教具が開発されました。

モンテッソーリ教育では、子どもが自発的に教具を使う中で、概念を発見・理解していくことが重要視されています。

概念を5つの領域に細分化し、教具が体系的に整えられています。

教具を統一している5つの領域は、以下の通りです。

  • 日常生活
  • 感覚
  • 言語
  • 文化

「日常生活」は、衣服の着脱に繋がる教具や、ハサミの使い方を習得する活動など、生活の基盤を助長することが目的です。

「感覚」は、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚を刺激して、感覚をやわらかく刺激する配慮が施されています。

「言語」は、文字や言葉に興味を持ち、書くことや読むことを主軸とした教具が特徴的です。

「数」は、抽象的な数の概念を教具として具現化し、数への理解を深めます。

例えば、紡棒箱(つむぼうばこ)と呼ばれる教具は、1から10までを棒で数え、重さで感じることができる教具です。

モンテッソーリ教具の紡棒箱
モンテッソーリ教具の紡棒箱

「文化」は、世界や周囲の環境へ興味を持つことを前提としています。葉っぱの形や地球儀などの教具を活用し、文化に関する知的好奇心を刺激する性質が特徴的です。

モンテッソーリ保育園の1日の流れ

ここでは、モンテッソーリ教育を取り入れている保育園の流れをご紹介します。

モンテッソーリ教育を主軸とし、東京都にいくつかの保育所を展開しているフロンティアキッズのデイリープログラムを引用しています。

モンテッソーリ教育を主軸としている保育園の1日の流れは、以下の通りです。

時間活動内容
~9:30随時入室
9:30モンテッソーリ活動
10:15トイレ・お集まり・手遊び・歌など
10:30外遊び・散歩などの戸外活動
11:20手洗い・トイレ・絵本など
11:30昼食
11:50お着替え・トイレ
12:00午睡
15:00目覚め
15:15おやつ
15:30リトミック・製作・体操・ダンス・造形など随時降園
18:00夕食・補食
引用元:https://www.futurefrontiers.co.jp/menu/licensed_nursery/nursery3/

上記の表はあくまでも具体例で、年齢や子どもの成長段階によってスケジュールの内容は変わります。

また、各園の環境や保育方針によっても異なる点には注意が必要です。

モンテッソーリ保育園と一般的な保育園の違い

モンテッソーリ保育園と一般的な保育園の主な違いは、以下の通りです。 

  • 縦割りクラスを導入している 
  • お仕事の活動がある
  • 物的・人的環境が違う

モンテッソーリ協会が定義している通り、縦割りクラスを導入していることが大きな違いです。

縦割りクラスとは、2歳半〜6歳までの年齢を混ぜたクラス編成が一般的です。

園や施設によっては受け入れる対象年齢が異なり、0〜3・3〜6・6〜9・9〜12・12〜15・15〜18歳のクラス編成もあります。

また、モンテッソーリ教具を使った活動のみを行う「お仕事の時間」も違いとして挙げられます。

お仕事の時間では、連続した作業時間を理想とし、環境に配置されている教具の中から自分で選択して、自らの意思で活動することが前提です。

他にも、物的・人的環境が一般的な園とは異なります

例えば、モンテッソーリ教育を熟知している教師がいることや、専用の教具が保育室に常時配置されていることが特徴的です。

モンテッソーリ教育を取り入れている保育園に興味がある方は、園見学や研修に参加することで、より理解が深まりますよ。

モンテッソーリ教育に関するよくある質問や疑問

モンテッソーリ教育に関する、よくある質問や疑問をQ&A形式でお答えしていきます。

モンテッソーリ教育のねらいは?
モンテッソーリ教育は、自立・責任感・思いやりを養い、生涯学習の姿勢を持った人へと育てることがねらいです。
モンテッソーリ教具は何歳から?
モンテッソーリ教具は、2歳半から使用することを前提としています。
モンテッソーリ教育のメリットは?
モンテッソーリ教育の5つのメリットは以下の通りです。

1. 心身ともに自立できる
2. 理解力が深まる
3 .計画性や実行力が養われる
4 .責任感と思いやりが養われる
5. 知的好奇心が向上する

モンテッソーリ保育園と一般的な保育園の3つの違い

モンテッソーリ教育は、自立・責任感・思いやりを養い、生涯学習の姿勢を持った人へと育てることを目標として掲げています。

モンテッソーリ教育を取り入れている園と、一般的な保育園の違いは主に3つあります。

モンテッソーリ保育園と一般的な保育園の3つの違いは、以下の通りです。

  • 縦割りクラスを導入している 
  • お仕事の活動がある
  • 物的・人的環境が違う

モンテッソーリ教育や一般的な保育園の違いについて、より詳しく知りたい方は、園見学や研修などに参加することをおすすめします。

モンテッソーリ教育の魅力を知って、子育てや園選びに活かしてみてくださいね。