「はじめてのおもちゃは何がいいのかしら?」「この年齢ではどんなおもちゃが合っているのかしら?」「発達を促すにはどんなおもちゃがいいのかしら?」
そんなお悩みをお持ちのパパ・ママもいらっしゃるのではないでしょうか?
まず0歳~3歳のお子さんに共通して大事なことは、安全で安心して扱えるおもちゃであること。特に2歳くらいまでは、口に入れても安全なもの、誤飲の可能性が少ないものを選ぶことが大切ですね。
その上で、ものすごいスピードで発達、成長するこの年代のお子さんへ、どんなおもちゃが良いのかご紹介します。
0歳 はじめてのおもちゃ選び
赤ちゃんは、誕生直後から外からの刺激に反応し、どんどん発達、成長します。
刺激によって、五感や体の各部位が連携し、自分の意志で体を自由に動かせるようになっていくのです。この感覚統合の発達を経て、遊び方も発達していきますが、3歳くらいまでのお子さんは、1か月違うだけで、体の大きさもできることもずいぶん違ってきます。また個人差も大きい時ですから、自分のお子様をよく観察して、急がず、発達に合わせておもちゃを選びましょう。
この時期は、他の感覚に比べて聴覚、嗅覚がとくに発達しています。声や匂いで、ママを判別できるとも言われていますね。すでに素晴らしい能力を持っているのですね!
まずは聴覚に働きかけるとともに、五感を刺激してあげることが、健やかな発達につながります。
だっこしたり、スキンシップしたりしながら赤ちゃんにやさしく語りかけるのに使えるおもちゃがおすすめです。
ハイコントラストで、視力が発達していないこの時期の赤ちゃんにも認識しやすくなっています。
ふわふわ、ざらざら、さらさらしたそれぞれの布の感覚を触って確かめたり、鏡や、触って動かせるものに興味を持ったりします。絵本を触ってお話しながら赤ちゃんと一緒に楽しみましょう。
こちらは10ピースの動物の指人形です。
動物がお話しているように指を動かして話しかけましょう。赤ちゃんは興味を持って、手を伸ばしてくるようになるかもしれませんね。ぎゅっと握って人形を引き抜くようになったら、また成長ぶりがみられて嬉しいですよね。
この頃は寝返りからハイハイ、つかまり立ち、歩行と急速に運動機能が発達しますね。
また、手と手、手と目の協応など、次第に体の各部を連携して使えるようになってきて、握る、落とす、引っ張りだすなどの動作もできるようになります。
この時期はこうした運動機能、感覚統合の発達を促すおもちゃ選びをしましょう。
布製のティッシュボックスの中に手触りの違う布が何枚も入っているので、それを引き出して遊べます。
触覚の刺激になりますし、引き出す遊びで、自分の視覚と体の動きの協応を知り、感覚統合が発達していきます。
この時期にはいろいろなものの動きを追えるようになっていますので、自分で入れたボールがくるくると回って動く様子をじっ~と観察するようになります。
最後に可愛いチャイムの音がするので、赤ちゃんは喜んで何度もやりたくなりますよ。手と目の協応が促されます。
トンネルくぐりは、お子さんにとってワクワクする遊びです。実はもっと大きなお子さんにも人気があります。
ハイハイ運動をたくさんしておくと、まだ危なっかしい歩行で転んだ時も、頭から転倒することなく先に手をつけるようになりますよ。
巧緻性、感受性UP!1歳児のおもちゃ選び
1歳を過ぎると、運動機能が発達して自分から探索行動をとるようになります。
指先も器用になってきて、布で隠れているものをめくって、中身を探ろうとしますし、箱などの深さ、奥行き、裏側などを確かめようとする好奇心も出てきます。
また「どうぞ」「ありがとう」などと、簡単なものの受け渡しができるようになって、遊びも広がっていきますね。
この時期は、指先のトレーニングができるおもちゃを選びましょう。指先をよく動かすと、脳の発達にもつながり、より滑らかな動きができるようになったり、巧緻性が発達していきます。
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そして、お子さんの興味を引くおもちゃや音の出るおもちゃを選んで、好奇心を引き出し、豊かな感受性を育てていきましょう。
自分が叩くことで、ボールが落ちて音色が出るので、感覚統合や感受性を育てるのに役立ちます。
カラフルで木のぬくもりのあるおもちゃです。
色・形を区別し、仲間分けする力が自然に身につきます。ピースをつまんでペグにさすので、指先トレーニングにもなります。
白木と基本の4色の積み木は、1歳のお子さんの手にもなじみやすい大きさで、はじめての積み木にぴったりです。
立体の形を手に感じたり、積み木を積んだりして遊べます。いろいろな形を自由に作ることで、想像力も刺激されますね。
イメージ力、語彙力UP!2歳児のおもちゃ選び
2歳になると、行動範囲もぐんと広がり、挨拶の言葉や簡単な2語文が出てきたり、「かっこいい」「きれい」など自分が感じたことを表す言葉が出てきたりします。
自分の身の回りの社会にも興味が出てきて、パパを見て積み木で髭剃りのまねをしたり、ママのまねをして人形を赤ちゃんのようにだっこしたりと、見立て遊びも盛んになりますね。
ただ言葉の発達は個人差が大きいので、あまり気にしないようにしましょう。それよりも、見立て遊びのできるおもちゃを選んで、一緒に遊ぶことを楽しみましょう。イメージ力や発話に備えた語彙力、やり取りから生まれるコミュニケーションの力が育ちます。
また色、形、大きさ、重さなどの基礎概念は、実物を触って実感として理解できるようなおもちゃを選ぶといいですよ。
野菜、果物、お寿司、ハンバーグなど本物そっくりの食べ物のおもちゃがたくさん入っています。
ナイフもあって、マジックテープでくっついた面を切ることもできるので、おままごとにぴったりです。イメージ力、コミュニケーション力がUPします。
言わずと知れたプラレール。
電車をじっと見る観察力、集中力、運転手さんになりきるイメージ力はすごいと思います。好きなものに夢中になる経験はとても大切です。
指先でつまんで持ち上げ、重さの違いを感じることができます。
また目で見た大きさ、長さなどの違いを、穴に差し込むことで実感を伴って体験できます。指先トレーニングにもなりますし、集中力もつきます。
カラフルで小さなボールを木製トングでつまんで、木製トレーのくぼみに入れます。
ボールは滑らないようにできています。お箸を使い始める前の指先トレーニングになりますし、数を数えて遊んだり、食べ物などに見立てておままごとをしたりして遊べます。
自立心を育む!3歳児のおもちゃ選び
3歳になると、生まれてからまだ3年しか経っていないとは思えないくらい、いろいろなことができるようになります。でも、急いで目に見える力だけを上げるのではなく、心や非認知能力など目に見えない力もじっくり、大切に育ててあげたいですよね。
そのためにも、自立心を育み、粘り強く取り組む力、工夫する力、他の人と協力する力を伸ばすおもちゃを選びましょう。
例えば、複数人で行うゲーム性のあるおもちゃもいいですね。このようなおもちゃで遊ぶ時は、観察力、イメージ力、予測する力、論理的に考える力などいろいろな力が必要になります。
さらに、他の人と協同で活動する中で、待ったり、我慢したりするという体験も得られます。ゲームができたときは、皆で遊ぶことの楽しさを知り、達成感や満足感が生まれるでしょう。このような経験を積んでいくことで、自分の意志で決めたり、行動したりといった自立心も育まれていきます。
またこの時期は、空間認知力が発達します。平面のパズルだけではなく、立体のパズルでも遊ぶことで、図形に対する感覚や空間認知力が伸びていきます。この時期にぜひお気に入りのパズルを見つけてあげてください。
サイコロの指示に従って動物の形の木のピースを積み上げるバランスゲームです。ハラハラドキドキの感覚やルールを守って他の人と協同で遊ぶ体験ができます。
配色は2色だけの木の積み木ですが、模様を組み合わせることで、犬や花などいろいろな絵が完成します。
お子さんたちにも人気のあるパズルで、夢中になって取り組みます。想像力や集中力が養われ、達成感も味わえます。
キューブがくっついた形の積み木になっているため、キューブの積み木より少し難易度が上がり、粘り強さも要求されます。
3歳ぐらいになると、お手本の平面図を見て、立体を作れるようになってしまうのです。すごいです!
立体を組み合わせるという体験ができ、創造力、思考力が高まります。
ハイコントラストで、視力が発達していないこの時期の赤ちゃんにも認識しやすくなっています。
ふわふわ、ざらざら、さらさらしたそれぞれの布の感覚を触って確かめたり、鏡や、触って動かせるものに興味を持ったりします。絵本を触ってお話しながら赤ちゃんと一緒に楽しみましょう。
良質なおもちゃで心豊かな成長を!
良質なおもちゃは、安全かつ小さなお子さんの手になじみ、安心感を与えてくれます。
何度も遊んでいるうちに愛着がわき、お子さんの心も安定していくのです。
さらに、喜びや楽しさを味わえ、お子さんの中の力をたくさん引き出してくれますし、長く心に残って心豊かな成長を促してくれます。
お子さんの発達に合わせて、ぜひお気に入りのおもちゃを見つけてくださいね!