「トイレになかなか行ってくれない」「おもらしの失敗を怖がって、パンツをはいてくれない」「トイレに行ってもおしっこやうんちがでない」
トイレトレーニングでこんなお悩みはありませんか?大人にとってはトイレに行くことは当たり前のことですが、子どもにとっては初めての経験で戸惑いも多いはず。そんな時にはトイレのイメージができるように、絵本を読むことをがおすすめです。
年齢別にトイレの絵本をご紹介しているので、ぜひ子どもと一緒に読んでみてくださいね。
トイレトレーニングに絵本を使うメリット
保育園ではトイトレの導入に絵本を使用することが多いです。もちろん、最初からトイレにスムーズにいく子もいますが、やはり「トイレって何をするところなの?」というイメージが持ちやすいのが一番大きいメリットです。
また、絵本の主人公が自分に代わって「トイレでおしっこをする」という疑似体験ができるので「おしっこはトイレでするんだ」ということが理解でき、安心に繋がっていきます。
さらに、トイレトレーニングが進んでくると「失敗したらどうしよう」「いまは遊んでいるから、トイレには行きたくない」と思う子どもが増えてきます。そんな時にも絵本の出番です。「失敗しても大丈夫」「トイレで面白いことを考えよう!」など、子どもを肯定してくれたり、いつもとは違う角度からトイレに誘うこともできますよ。
ここでは、保育園の子どもたちに大人気の絵本をご紹介していきます。
トイトレのオススメ絵本を年齢別に紹介
トイレトレーニングの導入や、つまづいてしまったときなど年齢別のお悩みにあった絵本をご紹介します。
1歳過ぎから「これからトイレトレーニングを開始しようと考えているけど、どうやってトイレのことを伝えたらいいの?」と考え始めている人が多いのではないでしょうか。
そんな時には「トイレトレーニングの導入」になる絵本をおすすめします。
大きく縦長に描かれている絵は、まるで自分でトイレに行ったような感覚になります。また、優しく雰囲気の絵と、言葉が少ないので、小さい子にもわかりやすい一冊です。
保育園では、絵本と一緒に「トイレの探検」をしており、トイレのイメージが持ちやすく安心していけるようにすることで、不安な気持ちを和らげるように取り組んでいますよ。
この絵本は、トイレですることの流れがシンプルに描かれているので、トイレトレーニングの導入にもおすすめです。
きむらゆういちさんの、赤ちゃんシリーズの中の一冊です。「トイレに行って何をするの?」という疑問を、わかりやすく描いています。「みんなはどんなうんちをするのかな?」の描写では、子どもたちも興味津々。
「かいじゅうさんは、こんなうんちなんだ」と盛り上がりますが、その後に主人公のゆうちゃんは、トイレが終わったら水を流して手を洗います。絵本をみて、同じように水を流したり手を洗ったりと真似をしている子が続出しますよ。
トイレですることの流れをイメージしやすいので、トイレトレーニングの導入におすすめの絵本です。
2歳前後から本格的なトイレトレーニングを始める人も多いのではないでしょうか。トイレトレーニングは「一進一退」で進みます。イヤイヤ期も重なり、トイレにいくことを嫌がる子も出てくるかもしれません。
そんな時に、子どもの気持ちに寄り添ってくれる絵本を紹介します。
- きたがわ めぐみ/著・イラスト
- 出版:教育画劇(2013年)
この絵本は「トイレ」が主人公になっている、一風変わった絵本です。トイレさんが歩いていると「おしっこさせて」と言って、キリンやリスさんがやってきます。
トイレがうまくできない子には、歌ったり踊ったりして、トイレさんが応援!おうちのトイレがいつの間にか「トイレさん」に見えてきて、なんだかトイレに行くのが楽しくなってくる一冊ですよ。
トイレトレーニングを始めた子どもたちが大好きな一冊です。主人公のぷくちゃんは、パンツで過ごし始めますが、おもらしの失敗ばかり。でも大丈夫。「おかわりパンツ」があるからね。
たくさんの「おかわりパンツ」の絵を見て、子どもは「次はどんなパンツにしようかな?」と選び始めます。現実世界でも「自分で」選んだパンツなら、すぐにやる気満々になる子どもたちも多くいます。
この絵本を読むと、子どもが失敗しても「おかわりパンツはどれにする?」と次に向けて頑張る力がわいてきますよ。
トイレトレーニングは順調に進んでいても、時にはおもらしをすることもありますよね。
子どもはまだ気持ちを言葉で表すことが上手にできないため、子どもの気持ちをしりたい保護者にも一緒に読んでもらいたい絵本を選びました。
- 鈴木のりたけ/著・文
- 出版:PHP研究所(2011年)
ユーモアあふれる視点で人気の、鈴木のりたけさんの絵本です。いつも同じトイレに行くのが味気なくて、主人公の男の子は「どんなトイレが面白いかな?」と考えます。
高いトイレやルーレットトイレ、トイレットコースターなど、大人が読んでもクスッと笑えるトイレが登場します。子どもと一緒に「こんなトイレだったら面白いね」と想像力をふくらませながら、トイレの時間を楽しめるようになる絵本です。
- 中川 ひろたか/文
- 田中 靖夫/絵
- 出版:文溪堂(2007年)
「おしっこが出そうなのに、なかなかトイレに行かなくて困っている」というお悩みを持ってる人もいるのではないでしょうか。
そんなかたにはこの絵本がおすすめです。主人公のはるちゃんは、おなかがむずむずしているのに、なかなかトイレにいかないのです。でもそれには理由があって……。子どもの気持ちを知りたい大人にも読んでほしい一冊です。
トイレトレーニングは絵本を使って楽しく進めよう
トイレトレーニングにはいくつかのステップがあり、立ち止まったときに寄り添ってくれるのが絵本です。子どもの気持ちやトイレの気持ち、親の気持ちなど、さまざまな立場での思いを、絵本を通じて知ることで、不安な気持ちが軽くなってきますよ。
絵本の種類も多くあるので、ぜひ子どもと一緒にトイレトレーニングが楽しくなる絵本を探してみてくださいね。