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おうちでできる!子どもが楽しんでお片付けできるようになる方法3選

幼稚園教諭も実践する、子どもが楽しくお片付けしてくれる3つのヒント

「片付けて!」とついつい怒ってしまう毎日。園ではお片付けができていると先生から聞くのに、なんで家ではできないの?どうしたら片付けてくれるの?そんなことを思っているお父さんお母さんも多いのではないでしょうか。

今回は筆者が幼稚園でも取り入れていた子どもたちが楽しんで片付けをしてくれるようになる方法を分かりやすく解説していきます。おうちでも簡単にできますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

できること、やりやすい方法から取り入れて、親子で笑顔あふれる毎日にしていきましょう!

子どもは決して大人の思い通りにはならない

大前提として、子どもたちは自由で好奇心旺盛です。何にでも興味をもって飛びつく元気な行動派の子も、物静かで何をするにも最初は距離をとる慎重派な子も、頭の中では好奇心いっぱいで色々なことに興味をむけているはずです。

そんな好奇心にあふれている子どもたちに、大人が思うように動いてもらうことが難しいのは当然です。

この記事では私が幼稚園教諭時代に実際に取り入れていた、子どもたちが楽しんで片付けに取り組んでくれる具体的な方法をお話ししますが、「子どもは自由で好奇心旺盛なのだから、大人が思うタイミングで動いてくれたらラッキー!」くらいの心構えで取り組んでみてくださいね。

幼稚園でも実践!片付けを遊びに変える方法3選

子どもが楽しんでくるお片付け①「おもちゃのおうち探し」

子どもは遊ぶことが大好きです。でも片付けは気持ちがのらない子がほとんどですね。私が教諭時代、「片付けしない!」「やだ~」という声が上がるのは日常茶飯事でした。

でもそれは4月5月くらいまでのお話。片付けも楽しい!と思ってくれれば、率先して動いてくれるんです。その流れを作ってしまえば、子どもたちは喜んで取り組みます。

こんなことを書くと、「それって幼稚園の先生だからできることでしょう?」そんな声が聞こえてきそうですね。

今回はおうちで簡単に取り入れられるもの・方法に着目してお話していきます。

具体的な方法は以下の3つです。1つずつ詳しく見ていきましょう。

  •  絵や写真を貼って、片付け遊び!
  •  競うことが好きなら、競争しちゃおう!
  •  音楽にのって、楽しく片付け!

かごに絵や写真を貼って、「おもちゃのおうち探し」

用意するもの

おもちゃを入れるかご(分ける種類分)、種類に分けた写真

かごに写真を貼ることで、おもちゃの片付ける場所を明確に示します。写真の用意が大変であれば、簡単に絵を描いて貼り付けるのでもOKです。

ポイントとしては、写真を撮るときは、大きくはっきり写るようにすること、絵を描くときは輪郭線は太くする(強調する)のがおすすめです。そうすることで、子どもが認識しやすくなります。

かごを広い場所(目立つ場所)に並べて、片付けてほしいおもちゃを渡しながら、「このおもちゃはどこがおうちかな~?」と声をかけて、おもちゃのおうち探しをします

一気に渡すのではなく、一つ一つ渡すことで、どこだー?と探すことを楽しんでくれるようになります。出来たらたくさん褒めてあげましょう!

この遊びで片付けをすると、正直とても時間がかかります。

なので、お母さんもぜひ一緒に取り組んでください。まずは楽しんでいる姿勢をみせることが大切です。「このおもちゃのおうちは~・・・あった~!ここだ!!」と大げさくらいにリアクションをしてみてください。。そこへ僕も!私も!とのってきてくれたら成功ですね。

興味を示さなかったり、そもそも一人遊びに夢中になっていたり・・・状況はいろいろだと思うので、様子をみながら取り組んで見てくださいね。

「これじゃずっと一緒に片付けないとじゃない!」と思うかもしれませんが、何度か繰り返すことで、お母さんがぴったり近くで一緒に片付けをしなくても、遠くから「つぎは〇〇のおうちを探してあげて~」と声を掛けるだけでも取り組んでくれるようになるはずです。

競うことが好きなら、「お片付け競争」しちゃおう!

こちらは先ほどの方法と少し似ていますが、子ども自身が片付ける場所を覚えてきたら、今度は片付けるスピードをあげたいですよね。毎日とても忙しいお父さんお母さん、ゆったりのんびり片付けだけに時間は使えませんよね。

そんなときはこの方法を試してみましょう

おもちゃをしまってほしいかごを用意したら、「このかごを先にいっぱいにしたら勝ちだよー!」と一斉に集めます。「さぁ集めるぞー!」と勢いよく始めることが大切です。

私がよく使う方法は、運動会で流れるような走り出したくなる音楽を口で奏でること。子どもも音楽に後押しされて、動きが早くなります。

この方法は、競争がそもそも嫌いな子、0歳~1歳くらいのお子さんにはあまりおすすめしません。勢いであおってしまうと気おくれしてしまうからですね。0歳~1歳くらいのお子さんは、「競争?なにそれ?」状態なので、そもそも楽しさが伝わりにくいです!

追いかけっこを楽しめるような成長段階になったら、取り入れてみるのもいいかもしれません。

「お片付けテーマソング」を決めて、楽しく片付け!

そして最後は私が一番おすすめする方法です。

それは、「片付けの音楽」を決めることです。子どもがお気に入りの音楽や聞きなれた音楽を1曲、片付けの際に毎回流すようにします。その音楽が流れたらお片付け!というルーティンを作って、体に覚えてもらうのです

楽しく音楽にのって片付けてほしいので、明るくテンポが良い楽曲がいいですね。

今はスマホで手軽に音楽が流せるので、とても取り入れやすい方法です。

子どもが見ていないところで音楽を流し始めて「このお歌が聞こえてきたから、おもちゃ戻そうね~」と誘導します。

習慣付くまでは根気が必要かもしれませんが、片付けの雰囲気を作ることで、遊びから片付けへの流れがスムーズになります。

音楽を流す方法と、他二つの方法を組み合わせるのもおすすめです。

まずは片付けを楽しいものに変換することが大切なので、できそうなものからやってみてくださいね。

そして最後にプチポイントです!

片付けを遊びに変換させたければ、「片付け」という言葉を使わないようにしましょう!

片付けに対して、嫌な気持ちを持っているお子さんならなおさらです。「おもちゃを戻そうか!」「おうちに帰そう」「運んでくれる?」など、伝える言葉を変えるだけでも、子どもの様子は変わってくると思いますよ。

片付けを楽しんで、親子で笑顔いっぱいの毎日にしよう!

お片付けもできるときで十分、笑顔いっぱいの毎日に

子どもはすごい観察力でお母さんや周りの大人を見ています。特に一緒に居る時間が長いお母さんやお父さんに対しては、大人がかなわないくらいの観察力を発揮します。

だからこそ、親子で取り組むことが大切だと思います。お父さんお母さんが楽しそうなら、子どもも楽しいんです。嫌なことでも180度見え方を変える力を持っているのが、お父さんお母さんだと私は思います。

「なんで片付けないの!」と叱りたくなる気持ちは、親であれば誰もが共感するし、経験があるはずです。

そこでぐっと留まり、「どうしたら楽しいかな・・・」と考えてみましょう。子どもが楽しんで取り組んでくれればお父さんお母さんも笑顔になる、そしてお父さんお母さんが笑っていれば子どもも笑顔になる・・・そうやって、楽しい時間をどんどんふやしていきたいですね。

お父さんお母さんへ 肩の力をぬいて、できるときだけでOK!

そうはいっても、日々忙しい中で精いっぱい家事育児、さらに仕事もこなしているお父さんお母さんもいます。頑張りすぎなくていいんです。「ちょっとやってみようかな」思える余裕のあるときだけ取り組むことができれば十分です

日々忙しくしているお父さんお母さんが楽しいことをしてくれた、楽しい片付けってあるんだ、と子どもはしっかり感じ取ってくれます。なんといっても大人顔負けの観察力をもっていますから。

無理せず、出来る範囲で、楽しめる余裕がある時に、子どもと一緒に取り組んでみてください。

片付けの時間を親子で楽しい時間に変えてみてくださいね。