色水遊びは、子どもの色彩感覚を刺激して、豊かな感性を育む活動や表現活動として保育の中でも取り入れられます。
子どもや保護者が「色水遊びを家でもやってみたい!」と思っても安全にできるか少し不安ですよね。
この記事では、ご家庭でもできる色水遊びのヒントを現役保育士が9つご紹介しました。
年齢別の遊び方や注意点なども解説するため、ぜひ参考にしてくださいね。
- 色水遊びの具体的な方法が知りたい方
- 保育園で行っている色水遊びを知りたい方
- 子どもの感性を育みたい方
【9選】色水遊びの楽しみ方を年齢別で紹介
現役保育士が色水遊びのヒントを年齢別でご紹介します。
おすすめな色水遊びを年齢別でまとめると、以下の通りです。
推奨の対象年齢 | おすすめの遊び方 |
---|---|
1歳児 | ・ペットボトルで色水マジック ・食紅で色混ぜ遊び ・氷で色水遊び |
2歳児 | ・色水でお絵描き遊び ・クレープ紙で色水遊び ・泡で色水遊び |
3歳児 | ・スポイトで色水遊び ・マーブリング遊び ・花の色水遊び |
色水遊びのアイデアを、現役保育士が詳しく伝授します!
1歳児には、視覚的に色水を楽しめる簡単な遊び方がおすすめです。1歳児におすすめする色水遊びの具体的な方法を3つご紹介します。
ペットボトルを使った色水マジックの具体的な方法は、以下の通りです。
用意する物 | ペットボトル、水、絵具 |
遊び方 | ① ペットボトルに水を半分入れる。 ② ペットボトルの蓋に絵具を塗る。 ③ ペットボトルを振って色水にする。 |
ペットボトルの蓋に絵具を塗る際には、子どもにばれないようにこっそり塗ってくださいね。
子ども視点では、透明な水に突然色がついて驚きます。保育園では、色に興味を持つ導入やきっかけとして使われる遊び方です。
手軽にできるマジックなので、ぜひ取り入れてみてください。
色混ぜ遊びの具体的な方法は、以下の通り。
用意する物 | 透明なコップ、水、絵具(または食紅) |
遊び方 | ① 透明なコップに水を入れる。 ② 食紅を入れて水に色を付ける。 ③ 色を混ぜ合わせて変化を楽しむ |
色混ぜ遊びで絵具を使用する際は、誤飲をしないように保護者の方も一緒に行いましょう。もし、気になる方は絵具ではなく食紅をおすすめします。
色混ぜ遊びは、色の変化を楽しむことを目的としています。色の変化や組み合わせは、子どもにとっては新しい発見です。
色彩感覚の第一歩として、色混ぜ遊びを楽しんでみてくださいね。
氷を使った色水遊びの具体的な方法は、以下の通りです。
用意する物 | 製氷皿、食紅 |
遊び方 | ① 食紅で作った色水を製氷皿に入れる。 ② 冷凍庫に入れて凍らせる。 ③ 色水氷を使って遊ぶ。 |
色水を氷にして遊ぶ手法です。画用紙に絵を描いたり、水に溶ける様子を観察したりと、遊び方の発展もたくさんあります。
氷を作る前に棒を刺して凍らせると、アイスキャンディー屋さんもできますよ。
氷が溶け出すと色が薄くなっていくため、食紅を濃いめで作るのがおすすめです。
2歳児は、遊びを大きく発展させる色水遊びがおすすめです。2歳児におすすめする色水遊びの具体的な方法を3つご紹介します。
色水でお絵描きする具体的な方法は、以下の通りです。
用意する物 | 画用紙、絵具、筆 |
遊び方 | ① 絵具を溶かして色水を作る。 ② 画用紙に筆を使って絵を描く。 応用⇒技法遊びに発展する。 |
色水を使ってお絵描きをするスタンダードの遊び方です。シンプルな手法ですが色の使い分けや絵画表現など、子どもにとっては大きな経験に繋がります。
また、お絵描きは技法遊びに発展できることも魅力の1つです。
例えば、クレヨンと絵具が混ざらない性質を活かした『はじき絵』や、筆を振って絵具を弾き飛ばす『スパッタリング』などが挙げられます。
子どもの自由な表現を大切にして、色水のお絵描き遊びを楽しんでみてくださいね。
クレープ紙で色水遊びをする具体的な方法は、以下の通りです。
用意する物 | クレープ紙または花紙、水入りのペットボトル、コップ |
遊び方 | ① クレープ紙をちぎってペットボトルに入れる。 ② 色がつくまで水を振る・揉む。 応用⇒色を混ぜてみる |
クレープ紙や花紙を水に溶かして色水を作る方法です。
自分で色水を作ることや紙が溶けて色が出ることなど、新たな発見が知的好奇心の刺激に繋がります。
色水の濃ゆさ・薄さも調整できるため、色彩の変化や調節も楽しめる遊びです。
応用として、複数の色を混ぜ合わせてみても面白いですね。
泡を使った色水遊びの具体的な方法は、以下の通りです。
用意する物 | ストロー、コップ、洗剤、水、食紅 |
遊び方 | ① コップに洗剤・水・食紅を入れる。 ② ストローをさして息を吹き込む。 ③ 色水の泡を作る。 応用⇒泡を使って遊びを発展させる |
食紅と洗剤を使って、色のついた泡で遊ぶ手法です。
泡を作った後は、おままごとに活用したり泡を飛ばしてみたりと、子どもの自由な発想で遊びを発展させることができます。
3歳児には、知的好奇心を刺激する色水遊びがおすすめです。3歳児におすすめする色水遊びの具体的な方法を3つご紹介します。
スポイトを使った色水遊びの具体的な方法は、以下の通りです。
用意する物 | スポイト、コップ、水、絵具 |
遊び方 | ① 絵具で色水を作る。 ② スポイトを使って色を混ぜ合わせる。 ③ 色の変化を幅広く楽しむ。 |
色水を混ぜる遊びですが、スポイトを使うことで微量な変化へ注目することを目的としています。また、手指の細かな調節を養うことも可能です。
色水を作る際には、より多くの色を準備することで色混ぜのバリエーションが広がります。
スポイトを使った色水遊びは、100年以上も続くモンテッソーリ教育の教具としても取り扱われています。
教育的な観点でも認められている、スポイトでの色水混ぜをぜひ楽しんでみてくださいね。
水面に絵具を浮かべ、模様を写し取る技法を『マーブリング』といいます。
マーブリング技法を活用した遊びの具体的な方法は、以下の通りです。
用意する物 | アクリル絵具、画用紙、トレー(画用紙より大きいサイズ)、水、洗濯のり |
遊び方 | ① トレーに水と洗濯のりを1:1の割合で入れる。 ② アクリル絵の具を垂らす。 ③ 水面の模様を画用紙で写し取る。 |
マーブリングならではの模様や色彩が楽しめる遊び方です。
子どもの好きな色や模様を何度も作れるため、表現力や想像力なども養われます。
手軽にできる遊び方なので、ぜひ試してみてくださいね。
花や植物を使った色水遊びの具体的な方法は、以下の通りです。
用意する物 | 草花、ビニール袋、水 |
遊び方 | ① ビニール袋に水を入れる。 ② 草花を集める。 ③ビニール袋に入れて手で揉む。 |
草や花から出る自然な色味を楽しむ遊び方です。
草花を使うことで、環境や自然に興味を持つきっかけにもなります。
散歩や出先でも簡単にできる遊び方なので、ぜひ楽しんでみてくださいね。
色水遊びに関する3つの注意点
色水遊びをする際に注意するべき点は、以下の3つです。
- 汚れてもいい服装を用意する
- 誤飲しないように気をつける
- 色彩感覚を強要しないよう注意する
色水を使った活動や遊びは服に色移りする可能性があるため、汚れもいい服を用意しましょう。
また、子どもが色水を誤飲しないよう保護者の方は注意が必要です。必ず保護者の方と一緒に行うことをおすすめします。
多くの保育士が一番大切にしている注意点は、子どもに色彩感覚を強要しないことです。
色の感じ方は人によって違います。そのため、子どもが好きな色や綺麗だと思った色は否定せずに共感することが大切です。
まとめ|色水遊びで子どもの感性を刺激しよう!
この記事では、現役の保育士が1歳・2歳・3歳におすすめな色遊びをご紹介しました。
おすすめな色遊びを年齢別でまとめると、以下の通りです。
推奨の対象年齢 | おすすめな遊び方 |
1歳児 | ペットボトルで色水マジック食紅で色混ぜ遊び氷で色水遊び |
2歳児 | 色水でお絵描き遊びクレープ紙で色水遊び泡で色水遊び |
3歳児 | スポイトで色水遊びマーブリング遊び花の色水遊び |
色水遊びをする際に注意するべき点は、以下の3つです。
- 汚れてもいい服装を用意する
- 誤飲しないように気をつける
- 色彩感覚を強要しないよう注意する
注意点を理解した上で、子どもと一緒に色水遊びを楽しんでみてくださいね。